りゅうびのマラソン大会②

2021年12月某日。いよいよマラソン大会の日がやってきた。この日を迎えるまで、親子でこれ迄にない努力を続けてきた。仕事を半休して妻と学校へ向かう。

6年男子の順番は最後。遠目にも、りゅうびの緊張がわかる。そしてスタートラインに立ち号砲が鳴り響いた。

最初のトラック3周は4番あたりにつけた。やはり1位の子は飛び抜けて速い。外周1周目に入るとき、近くで声をかけた。「いいぞ!りゅうび」既に疲れてる子が多い中、りゅうびの目はしっかり前を捉えている。外周2周目に入る時には2位まで順位を上げてきた。トップとの距離は5m程。外周に入ると校舎の裏側なので、保護者の応援スペースから見えなくなる。ソワソワしながら再び姿を見せるのを待っていると、「見えた!」

なんと1位と1m差まで詰めている!最後のトラック勝負となった。2人とも全力で走り、ラスト50mの直線でついに並んだ。ほぼ同時にゴールテープを切った。倒れ込むりゅうびの元へ、先生が順位の札を渡しに行く。そこには「2位」と書かれていたようで、りゅうびは傍目にも分かるくらい、がっくりとうなだれていた。

私たち夫婦は、りゅうびの執念の走りに感動。価値のある2位だと思った。しかしうなだれるりゅうびの元へ、再び先生が走り寄る。少しの間を置いて、りゅうびが飛び上がって喜んでいる。なんと再判定の結果、りゅうびも同率1位の結果となったとの事!これには驚いた。有言実行を見事成し遂げた長男の姿が眩しかった。

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