長男りゅうびの小6でのマラソン大会。これが転機だった。
5年生までのマラソン大会で上位3位に入る事はなく、1位の子は1年生からずっと1位と、上位陣の子たちの壁は高いものだった。12月の大会を前にして、1ヶ月位前の事、りゅうびから真剣な表情で「お父さん、最後のマラソン大会で1位を取りたい」と言われた。彼なりに何かを変えたい、という思いがあったのかもしれない。息子の本気な思いを感じて、親としても真剣に向き合おうと決意した。
一緒にランニングを始めた。マラソン大会の距離は2キロ。校庭のトラックを3周してから外周を2周というコース。まずは小6で足の速い子がどれ位のスピードなのかをネットで研究。それによると、1キロ3分30秒位が目安とわかった。
公園の500メートル外周で練習。まず1キロを全力で走ってみる。途中で息切れして約5分。私が走ってみると約4分半。中年のおじさんに30秒も差をつけられてるようではいけない。
まずはフォーム。アゴが上がる癖があるので、しっかりアゴを引いて前を見る。次に腕振りも意識させた。これだけでだいぶと変わってきた。週に3回程度、公園で3キロ程走ってきたことで、なんと1キロ4分を切れるようになってきた。子供の成長は凄いなぁと感心する一方、りゅうびが諦めずにくらいついてきた事に大きな驚きがあった。
大会前1週間をきった頃、2人で作戦を練る。最初のトラック3周は5番以内で様子を見ながら走り、外周1周目で1位の子の真後ろにピタリとつく。そしてラスト200メートルでスパートをかけて、1位をもぎとる。この作戦でいこうと確認しあった。